イベント

2018年9月2日(日)10:00~12:00
サマータイム導入におけるITインフラへの影響に関するシンポジウム

 

1.開催趣旨

記録的な暑い夏を経験した今、サマータイム導入論が再燃しています。高度に情報化が進んだ現代社会においては、サマータイム導入に際しては情報システムにも対応が求められます。しかしサマータイム導入をあらかじめ考慮してない情報システムは多岐にわたり、その改修には極めて大きな社会的負担の発生も懸念されているところです。サマータイムは世界の多くの国で導入されている制度であるため、それに予め対応している国際化された機器やシステムが多くあるのは事実ですが、国産の多くのソフトウェアはサマータイムが考慮されておらず、既に改修が事実上不可能になっている機器も多く残存しています。これらの機器や情報システムの改修や入れ替えには何年もの時間を要することが懸念されます。このことは、特に情報システムをインフラとして運用して来た各事業者にとってはほぼ常識であると言って良いですが、今回サマータイム導入を検討するにあたって、この情報システムの改修問題が考慮された形跡はほぼ見られません。これは、証拠に基づく政策(Evidence Based Policy-making:EBP)に全く反するものです。

本シンポジウムはこのサマータイムに関し、特に社会インフラを支える情報システムの改修及び運用にかかる負担という観点から議論します。実際にサマータイムが導入された場合に、対応できなくなる機器の例や改修を要するシステムの例を紹介するとともに、年に2回あるサマータイムへの移行と復帰にかかる日に発生する懸念があるトラブルと、その対応のために必要となる社会的コストを議論し、サマータイム導入に必要になることをリストアップします。

これらの議論を通じて、サマータイム導入に必要となる時間とコストを洗い出して2020年までの導入可能性を示すとともに、今後の政策立案にあたってICTで支えられた社会的インフラへの影響の評価を初期段階に織込むことの重要性について示すことを目的とします。

2.開催日時・場所

開催日:  2018年9月2日(日)
開催時間: 10:00〜12:00(開場9:30)
開催場所: ビジョンセンター永田町 6階ホール
         (東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル)
※入場無料・事前申込制 お申し込みはこちらからお願いします。
※受付の際に名刺を1枚ご用意ください。

3. 主催・共催・後援

主催: 一般財団法人 情報法制研究所(JILIS)

4. 事務局

一般財団法人 情報法制研究所(JILIS)

5. プログラム

09:30〜

開場

10:00~
10:05

開会挨拶
鈴木正朝氏(JILIS 理事長)

10:05~
10:25

サマータイムに関する現状の認識整理
上原哲太郎氏 (立命館大学 情報理工学部教授)

10:25~
10:45
 サマータイムの基礎知識
楠正憲氏 (国際大学GLOCOM 客員研究員)
【講演資料】

10:45~
12:00

パネルディスカッション:サマータイム導入によるITインフラへの影響
モデレーター:上原哲太郎氏 (立命館大学 情報理工学部教授)
パネリスト: 楠正憲氏 (国際大学GLOCOM 客員研究員)
       高倉万記子氏(元八幡浜市職員)【資料】
       福田峰之氏 (本内閣府副大臣・多摩大学ルール形成戦略研究所 客員教授)
       別所直哉氏(一般社団法人日本IT団体連盟 政策委員会委員長)

12:00

閉会挨拶